独学のジャズピアニスト

エロールガーナーというジャズピアニストは楽譜を見ながら弾くことを拒絶し、聞いた曲を記憶して演奏していたそうです。そのためピアノの先生が教える事を断念したと言われています。
弾き方の特徴ですが、鍵盤のタッチの強弱がとてもはっきりしていて、アクセントは極端なくらい強く弾きます。バラード曲では繊細な音使いをしていてエレガントな演奏をします。右手で弾くメロディーは高い音で同時に鳴らすのではなく、ポロロンとグリッサンドを多用して弾くスタイルです。左手はスイングする裏打ちでなく4つ打ちの4ビートで一定な弾き方をしていますが、右手のポロロンと弾くメロディーはかなりリズムを崩して独創的な弾き方をしています。有名なスタンダードジャズの曲を沢山演奏していますがエロールガーナーのような弾き方をするピアニストはいないでしょう。
アレンジも個性的で変わった仕上がりになっています。
スタンダードジャズバラードの名曲ミスティの作曲者でもあります。